更新日:2012年02月03日
投稿者:荒井 正晴
先週に宮城県仙台市の若林区で撮った画像です。
海岸から一キロは離れているであろう場所からのものです。
見渡すかぎりの更地で、遠く向こうに松の木がまばらに残っており、あとは家屋の基礎が地面に残っているだけです。
生活の匂いは何もなく、がれきも撤去されていて本当に殺風景です。
画像はそこにあった通行止めの標識です。海まで歩いていこうと思ったのですが、歩いてはかなり時間がかかりそうでやめました。
周辺の道路は何台ものダンプカーがひっきりなしに通り過ぎ、工事現場そのもの。
遠くにはがれきが積まれた山もありましたが、そこに通じる道路も通行止めでした。
津波のあった場所に実際に立ってみると、その日に起きた様々な状況を想像させられ、
自然の恐ろしさをそして平穏な日常のありがたさをまざまざと実感いたします。
その夜は仙台駅近くに宿泊しましたが、繁華街には大勢の人が繰り出しており、
忘年会シーズンのように賑やかで活気がありました。
どこのお店もほぼ満席状態で、まさに復興バブルです。
パチンコ店が繁盛し、高級品もかなり売れているとか。
そんな中でも、現実は義援金の配分方法がいい加減だと不満を持っている方がかなりいるようで、
そんな話題が必ずお酒の席で話題になるようです。
復興には、まだまだ時間がかかるような気がしました。
荒井