更新日:2012年08月28日
投稿者:金子 俊彦
スペイン北東部の村の教会に描かれていた約100年前のキリスト肖像画を
80代の老婦人が善意で修復を試みたら、元の絵とは似ても似つかないひどい絵になってしまった
というニュースがありました。
実際にネットに元の絵と今の状態との絵の比較が載っていたのですが、
確かにこれはひどいと思いました。
老婦人にとっては善意で行なったつもりなのでしょうが、
修復技術のない素人が手を出してはまずいでしょう。
(この老婦人は、自称画家ということですが)
ただ、現在は、この肖像画を見ようと、多数の観光客がこの村に訪れている様です。
そのため、住人の中には、絵がもたらす経済効果を期待して、
修復せずにこのまま保存すべきだとの声もでているとの事です。
また、原画を復元する計画を思いとどまるよう求めるオンライン嘆願書には、
既に1万8000人もの署名が集まっているそうです。
とはいえ、その絵を描いた画家にしてみれば、自分の作品が台無しにされては、
良い気分ではないのではないでしょうか。
本人は草葉の陰で怒っているのでしょうか、それとも、苦笑いしているのでしょうか。
金子