更新日:2021年09月24日
投稿者:武次 洋一
皆さんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
コロナ禍で少し時間がありますので、本でも読もうと思い
少し前話題になった『安いニッポン』を読んでみました。
バブル崩壊後の日本の低成長の影響から、現在多くのものが海外に比べて安くなっているようです。
特に、「年収1400万円」は日本では相当な高所得者ですが、海外では「低所得」となる国もあるというのは驚きでした。
実際、一人当たりGDPで比べてみると2020年現在、1位のルクセンブルク(116,921ドル)を筆頭に、
日本はなんと40,146ドルで23位という結果です(IMFより)。なお、アメリカは63,416ドルの6位です。
日本を成長させる、もしくは賃金を上げるには「生産性を上げるしかない」ということはこの本でも述べられていて、
また、多くの政治家や経済学者(評論家)もそう言っているのをよく聞きます。
ただ、本当にそうなのでしょうか。私は少し疑問です。
なぜなら、生産性を上げて時間が余ったら、多くの日本人はサボることを第一に考えるのではないでしょうか。
せめて、余暇に費やし多くのお金を消費すればGDPは増えるかもしれませんが、それは少数派の気がします。
私は、生産性を上げることよりも、労働者自身が賃金を上げる努力をすることが重要ではないかと思います。
中には、生産性を上げれば自動的に賃金が上がると勘違い(?)している人もいると思います(確かに実質賃金は上がっているでしょうが...)。
最近はブラック企業はけしからん!という風潮になっていますが、そのような働き方も場合によっては必要なことだと思います。
武次