更新日:2012年05月17日
投稿者:滝澤 一志
最近読んだ本はこちら
本屋さんで売れ行きランキング1位だったので目に入り
病院嫌いの自分を肯定してもらえるかもと読んでみました。
内容としては医療を全否定するようなものではなく
子育ても終わり、仕事も引退するぐらいの世代の方達に向けたものであり
極端にいうと「高齢者が医療の力で無理やり生きようとすると苦しむことがありますよ」
「ある程度病気や死ということ受け入れましょう」という感じの内容です。
まだ若い人や養う家族がいるような人は頑張って生きる必要があるので医療の力を借りましょうとのことです。
ただし自分の意識がある場合は「病院に行くか行かないか」「治療を受けるか受けないか」を選択できますが
突然の事故や病気で意識不明の状態になってしまえば選択することはできません。
個人的には回復の見込みがない場合や医療機器に生かされているという状態であれば
延命治療などはしないでもらいたいです。
自分自身のことなら延命治療しないでいいという人が多いと思いますが
それが家族のこととなれば延命治療しないという選択はしがたいでしょう。
この本の中でもそういうときのために「事前指示書」なるものを
作成しておくのがよいでしょうとおすすめがありました。
「事前指示書」でこういう治療は受けるとか、こういう治療は受けないとか
決めておかないと本人が望まない延命治療を受けてしまう可能性があります。
日本では家族のあいだで死というものについて話し合うことを忌み嫌う傾向があるようで
言われてみれば両親ともそういったことをきちんと話し合った記憶がありません。
今度機会があれば事前指示書をみんなで作ろうと思います。
滝澤