更新日:2012年11月13日
投稿者:滝澤 一志
最近読み始めた本が
新渡戸稲造が書いた「武士道」です。
新渡戸稲造というとほとんどの人が
旧五千円札の肖像の人というイメージしかないようで
私自身も何をした人なのかまったく記憶にありませんでした。
あれ?武士の時代の人だったかなとか
最後まで武士道を貫いたラストサムライ的な人物なのかな
と興味を覚えました。
読み始めると、その認識が間違っていることに気づきます。
明治時代が始まる6年前に盛岡藩士の家に生まれているので
育ちは武家ということになりますが
札幌農学校時代に「少年よ大志を抱け」で有名なクラーク博士の影響を受けて
キリスト教徒となっています。
さらにはアメリカやドイツにも留学し、奥さんもアメリカ人ということ。
訳者がいることからも分かるかもしれませんが
この本の原文は英語なんです。
購入時のイメージとは全然違って驚きました。
日清戦争に勝利し、世界の注目を集め始めた日本を紹介する本と言えるでしょう。
色々な言語に訳され、世界中でベストセラーとなっています。
まだ読み始めなので詳しくは分かりませんが
キリスト教精神と武士道精神の共通点であったり
武士道の原点やとらえ方など
武士道精神を失いつつある現代の日本人こそ読むべき本なのでしょう。
続きが楽しみです。
滝澤