更新日:2011年04月27日
投稿者:滝澤 一志
今年の2月にアメリカのクイズ番組でIBMが開発した人工頭脳コンピューター「ワトソン」と人間のクイズ王が対決し
見事にワトソンが勝利しました。
ワトソンのスペックはというと
冷蔵庫10台分のスペースに15テラバイトのメモリ2880個を搭載し、2億ページ分のデータを瞬時に検索
その計算能力は1秒間に80兆回という一般人には想像がつかないスーパーコンピューターです。
膨大なデータから検索すれば勝つのは当たり前と思うところですが
実はコンピューターには自然言語が理解できないというのが一番のネックらしく、
問題をテキスト形式でワトソンに与えても意味を理解するのが一苦労。
実際の問題とは異なりますが、例えば何月と答えるジャンルのクイズで
「敬老の日、秋分の日があるのは?」という問題に対しワトソンは「休日」と回答。
また、違う問題では前の回答者がした間違った回答をそのまま回答するなど
キーワードで検索して一番関係ありそうなものを答えるだけでは対応できないのです。
そこで開発者が取り入れたのが機械学習という手法で、自ら学習していく機能です。
この機能を搭載したことにより、他の回答者の回答も参考できるようにし
今の問題は月を答えないと正解にならないことや不正解を選択肢から削除することを学習できたようです。
この研究がもう少し進むとコンピューターに質問することでなんでも答えてくれるようになり
「コンピューター、この条件にあった節税対策を答えろ!」
「コンピューター、今晩のご飯は何が最適だ?」
などなど人間とコンピューターが自然に会話する映画のような光景が見れるかも知れません。
滝澤